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1月31日
疑似親子
「とても似合っているわよ、伊丹。」 よく晴れたある日。 眩い陽の光のような笑顔を向けるふゆはとは対照的に、伊丹の表情はどんよりと曇っていた。 「…あのですね、ふゆはさん…。確かに術が上達したお祝いという意味でお願いを一つ聞いてあげますとは言いましたが…、」...
1月29日
幻洛とふゆは
酉の初刻。 村の巡回を無事終えた幻洛は、万華鏡神社の屋敷に向かうため帰路についていた。 「…ん?」 日暮れを迎えつつも賑わいは変わらない村の商店街の一角にて、見慣れた藤色頭の妖狐が幻洛の目に写った。 何か買いたい物でもあるのだろうか、しかし一向に買う素振りは無く、ただひたす...
1月28日
酔った伊丹がお誘いする話(R18)
今、目の前で起こっていることをありのままに話そう。 亥の刻。 伊丹の部屋から見える夜空は、曇りなく無数の星々が輝いていた。 そして俺の腰の上に跨り、伊丹は上機嫌な顔で俺を見下ろしていた。 それだけであれば良かった。 むしろ普段の俺であれば興奮のあまり大歓喜していたであろう。...
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