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蛇足
短編
1月11日
其ノ弐拾弐、神
ここは、何処だろうか 身に纏うものもなく、白く、何もない世界 俺は、死んだ、のか 貫かれた喉元には、あの傷の代わりのように、一輪の大きな花が咲いていた ふと目の前を向くと、自分と同じように、何も身に纏っていない伊丹の姿があった...
1月10日
其ノ弐拾参、新
「ん…」 眩く差し込む光に、伊丹は重い瞼を開けた。 清々しいほど澄んだ青い空。 心地よく吹き付ける風。 見覚えのある風景。 「助かっ…た…?」 あの亜空間から脱出し、万華鏡村へ帰ってこれたのだ。 「ぐ、…ッ」 「…!幻洛さん…!!」...
1月9日
其ノ弐拾肆、完
「龍神だと…?」 事の翌日、幻洛は紺桔梗色の髪を靡かせながら、万華鏡神社の濡れ縁に座り、美しい境内を眺めていた。 ボロボロになった服を改め、一部に白銀の糸を織り交ぜた煌めく衣装に新調されていた。 「ええ、幻洛さんの身体の半分は覚、もう半分は送り狼と、…その龍神のようです。」...
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